ところで ブラックフライデー って何?

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ブラックフライデーの「ブラック」ってなんなの?

11月も後半になると、街でもネットでも目にする「ブラックフライデー」。ここ10年ほどで、すっかりおなじみになりました。でも、なぜ「ブラック」なのかと聞かれると、答えられない人が多いのではないでしょうか。実はこの由来、いくつもの説があります。今回は、その諸説をまとめてみました。

ブラックフライデーと切っても切れない「感謝祭」とは

ブラックフライデーを語るうえで欠かせないのが、アメリカの祝日「感謝祭(サンクスギビングデー)」です。ブラックフライデーは、この感謝祭の翌日の金曜日のことを指します。

感謝祭は、一年の収穫や恵みに感謝して、家族や親しい人が集まり、七面鳥などのごちそうを囲む祝日です。日本でいえば、帰省して家族が集まるお正月に近い、大切な行事というイメージです。

日付は11月の第4木曜日で、その翌日のブラックフライデーは年末商戦の初日にあたります。この祝日と土日にはさまれた日は、休みにする企業も多いとされ、家族で買い物に出かけやすい連休になります。こうして、感謝祭の翌日は「買い物の日」として定着していきました。

では、そんな日が、どうして「ブラック」と呼ばれるようになったのでしょうか。

赤字続きだった小売店「黒字」説

まずは定番の説。でも、ちょっと怪しい?

よく語られるのが、赤字続きだった小売店が、この日の売上で黒字に転じるから「ブラック」という説明です。帳簿で赤字を赤、黒字を黒で書いていたことにちなんでいます。わかりやすい話ですが、この説明が確認できる最も古い例は、1981年のフィラデルフィアの新聞記事だそうです。一説には、イメージの悪い呼び名を言い換えるために、地元の百貨店経営者が言い出した話ともいわれています。実は、あとから広まった説明のようです。

フィラデルフィア警察由来説

発端は、警察官のぼやきだった?

よく引用されるのが、アメリカ・フィラデルフィアの警察官が使い始めた言葉だという説です。

1950年代のフィラデルフィアでは、この日に郊外からの買い物客や観光客が街に殺到し、その週末に開かれるアーミー・ネイビー戦の観戦客も加わって大混乱になりました。警察官は休めないどころか、いつもより長い勤務を強いられたのです。つまり「ブラック」は、お祭り気分ではなく、現場のうんざり感から生まれた言葉だった、というわけです。

「Big Friday」への言い換え

「その名前、なんとかならない?」と商店主たち

この呼び名は、お店側には歓迎されませんでした。1961年の業界向けニュースレターには、フィラデルフィアの警察官がこの日を「ブラックフライデー」と呼んでいること、商店側が「Big Friday」に言い換えることを話し合ったことが書かれています。これが、買い物の日としての最も古い記録とされています。しかし、言い換えは定着しませんでした。

その後、この呼び名が全国に広まったのは、1980年代ごろとされます。

現在確認されている最古の用例

実は1951年、工場ですでに使われていた

さらにさかのぼる記録もあります。感謝祭翌日の意味での「Black Friday」の、現在確認されている最も古い用例は、1951年の工場管理の雑誌記事とされ、内容は買い物ではなく、この日に従業員が休みがちになる問題でした。今の意味とは少し違う文脈で、すでに使われていたようです。

1869年の金融恐慌

実は「ブラックフライデー」は2つある

「ブラックフライデー」は、買い物と無関係の出来事にも使われています。1869年9月24日、ジェイ・グールドとジェームズ・フィスクという投機家が金市場の買い占めを狙い、それが失敗して市場が暴落した日です。名前は同じでも、こちらは完全に別物です。

ネットで見かける、もう一つの説

本当に「諸説」あり。

ネットでは、奴隷が割引価格で売られた日が由来、という話も出回っています。ただ、言語学者らはこれを事実ではないと指摘しています。もっともらしい話ほど広まりやすいのも、興味深いところですね。

日本での広まり

日本デビューは、意外と最近

では日本はどうでしょうか。日本トイザらスが2014年にセールを開催し、2015年にはGAPも続きました。大きな転機は2016年です。流通大手のイオンが、モール内の店舗なども含めた全国約2万500店で、セールに初めて乗り出しました。「くろ」にかけた96円・9600円といった価格設定も話題になりました。当時は、閣僚が国内への広がりに触れ、消費を盛り上げる効果への期待を示す場面もありました。

アメリカでは警察官のぼやきから始まった言葉が、日本では消費を盛り上げる合言葉として根づいたと思うと、ちょっと面白いですね。

「ブラック」の正体、結局どれ?

有力なのは、お祭りではなく現場のぼやき?

というわけで、「ブラック」の由来について、ここまでの話を整理すると、こんなところです。

  • 定番の「黒字」説は、あとから広まった説明とみられる
  • よく引用されるのは、フィラデルフィアの警察官が大混雑にうんざりして呼んだ説
  • 買い物の日としての最古の記録は1961年、工場の欠勤の話で使われた1951年の用例はさらに古い
  • 奴隷が割引価格で売られた日が由来、という説は事実ではない

2026年のブラックフライデーは11月27日(金)です。セールを眺めながら、「ブラック」という呼び名の由来を思い出すと、ちょっと違った見え方がするかもしれません。
なにせ「ブラック」は300色あるそうですから(笑)。
くれぐれも、懐具合まで真っ暗にならないよう、ご注意を。

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著者紹介

AISEL通信編集部

アイセル営業本部

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