夏の風物詩といえば、やっぱり「花火」。夜空いっぱいに広がる花火を見ると、「夏が来た!」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ところで、日本で一番大きな花火大会はどこかご存じですか?
300年変わらない伝統行事のように見えて、実は花火大会は今も静かに進化を続けています。今回は、花火大会の歴史を振り返りながら、2026年の大規模花火大会と、今年話題を集めた最新の「花火×ドローン」演出をご紹介します。
花火大会の始まりは約300年前
日本の花火大会のルーツとして知られているのが、現在の「隅田川花火大会」です。その起源は1733年(享保18年)にさかのぼります。
江戸時代、凶作や疫病によって多くの人々が犠牲となった翌年、慰霊と悪疫退散を祈る水神祭が執り行われ、その際に両国橋周辺で花火が打ち上げられました。これが「両国の川開き」の始まりとされています。
つまり、300年前の花火には、単なる娯楽ではなく、人々の願いや祈りが込められていたのです。
ちなみに、「たまや~!」「かぎや~!」という掛け声も江戸時代から続くもの。当時の花火師「鍵屋」と、そこから暖簾分けした「玉屋」を観客が競って応援したことが由来とされています。
打ち上げ数で見る、2026年の大規模花火大会

では、2026年の花火大会を「打ち上げ数」で見てみましょう。
打ち上げ数は主催者発表・過去実績・概数などが入り混じっており、これだけで厳密な「日本一」を決められるものではありません。あくまで規模感をつかむ目安として、一般に公表・紹介されている情報を並べてみます。
| 順位 | 開催日 | 花火大会 | 都道府県 | 打ち上げ数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2026/8/15 | 諏訪湖祭湖上花火大会 | 長野 | 約40,000発※ |
| 2 | 2026/9/19 | 利根川大花火大会 | 茨城 | 約30,000発 |
| 3 | 2026/7/25 | ふくろい遠州の花火 | 静岡 | 約25,000発 |
| 4 | 2026/8/1 | 幕張ビーチ花火フェスタ | 千葉 | 約24,000発 |
| 5 | 2026/7/11 | 真駒内花火大会 | 北海道 | 約22,000発 |
| 6 | 2026/9/12 | 常総きぬ川花火大会 | 茨城 | 約22,000発 |
| 7 | 2026/11/14 | 九州一 大花火まつり | 長崎 | 約22,000発 |
| 8 | 2026/8/2~3 | 長岡まつり大花火大会 | 新潟 | 約20,000発 |
| 9 | 2026/7/25 | 隅田川花火大会 | 東京 | 約20,000発 |
| 10 | 2026/8/8 | ぎふ長良川花火大会 | 岐阜 | 約10,000発 |
※諏訪湖祭湖上花火大会は公式非公表のため、一般に紹介されている「約4万発」を目安として掲載しています。
※順位は概数に基づく便宜上の並びです(同程度の発数を含みます)。
こうして見ると、隅田川花火大会も約2万発と、日本最大級の花火大会の一つであることが分かります。
実は「花火大会=夏」ではなくなってきている?
ランキングを見て、もう一つ気付くことがあります。それは、開催時期が年々広がっていることです。
以前は「花火大会といえば7~8月」というイメージが強くありましたが、最近では9月、10月、さらには11月にも大型の花火大会が開催されるようになりました。
2026年も、9月には「北海道芸術花火」「片貝まつり」「大洗海上花火大会」などが開催予定。さらに11月には「土浦全国花火競技大会」も控えています。
秋の澄んだ夜空は花火との相性がよく、暑さや混雑を避けられるのもメリットです。「花火は夏に見るもの」という常識も、少しずつ変わってきているのかもしれません。
花火だけじゃない!2026年は「ドローン×花火」がすごい

※画像はイメージ画像です。
この壮大な演出を実現するために欠かせないのが、数多くのドローンを正確に制御する位置測位技術です。一般的に使われるGPS(GNSS)のみでは数メートルの誤差が生じるため、そのままでは多重のドローンを接近させて飛行させることは困難です。
そこで活用される技術の一つが、地上に設置した基準局から補正情報を受け取り、リアルタイムで測位精度を高める「RTK」※です。RTKを活用することで、位置誤差を数センチメートル程度まで抑えることが可能になります。こうした高精度な位置情報をもとに、多数の機体が同期して飛行することで、夜空に滑らかな立体アニメーションを描き出しているのです。

花火、ドローン、音楽、そしてレーザー。これらが完璧に噛み合ったとき、夜空は単なる鑑賞の場を超え、空間全体を楽しむエンターテインメントへと深化していきます。
※Real Time Kinematic。人工衛星からの電波の誤差をリアルタイムで補正し、数センチメートルの高精度な位置情報を得る測位技術
アイセルから見える「東京の夏」
最後に、私たちアイセルから見える花火をご紹介します。
アイセルの東京オフィスは、東京都台東区上野の上野フロンティアタワー12階にあります。実はここから、東京スカイツリー®と隅田川の花火を一緒に眺めることができるのです。

江戸時代から約300年続く花火と、現代東京の象徴である東京スカイツリー。時代を超えた夏の風物詩と、今の東京の景色を一緒に楽しめる——これも、東京で働く私たちにとってちょっとした夏の楽しみです。
花火は、時代とともに大きく進化してきました。開催時期も、演出も、楽しみ方も少しずつ変化しています。それでも、夜空に花火が開いた瞬間に「きれいだな」と感じる気持ちは、きっと300年前も今も変わりません。来年は、夏だけでなく、秋や冬の花火大会にも足を運んでみてはいかがでしょうか。


