近年、各地で発生する地震や台風、水害などの自然災害を受け、多くの組織が防災対策を見直しています。避難訓練や備蓄品の確保が進む一方で、防災対策の中でも、ビジネス継続の観点からはデータの保護も重要な要素です。
データ保護の基本的な考え方「3-2-1ルール」
「万が一の被災時にも業務を止めず、速やかに復旧できる体制」の整備は、日本の経済産業省やIPA(情報処理推進機構)が公表する「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」においても、経営者が果たすべき重要な指示事項として明記されています。そして、この実行性の高い復旧環境を構築する上で、世界的な標準指針として知られるのが「3-2-1ルール※1」です。
3:元データを含めて3つのコピーを保持する
2:異なる種類または特性の保存先を組み合わせる
1:少なくとも1つを遠隔地に保管する
国としても「万が一の災害やサイバー攻撃への備え」として強力に推奨している方向性だからこそ、今や組織規模を問わず、最優先で取り組むべき安全基準となっています。
※1 経済産業省・IPA(情報処理推進機構)「日常における情報セキュリティ対策」
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/measures/everyday.html
オフィス設置型ファイルサーバー/クラウドストレージ一方に依存する場合に想定される課題
オフィスにファイルサーバーを設置してバックアップを取得している、あるいはクラウドストレージへ移行している場合でも、構成によっては災害時や日常運用に課題が残ることがあります。しかし、物理環境とクラウド環境のどちらか一方だけに依存する運用には、災害時および日常業務においてそれぞれ課題が潜んでいます。どちらか一方に偏ったシステムが抱える課題は以下の通りです。
オフィス設置型ファイルサーバーだけの場合
オフィス内にのみデータを保管している場合、地震による機器の転倒・破損、火災や浸水による消失リスクがあります。同じ室内や同一拠点内の外付けハードディスクにバックアップを取得している場合、災害の種類によっては本体とバックアップが同時に被害を受ける可能性があります。
クラウドストレージだけの場合
すべてのデータをクラウドストレージへ移行することで、単一拠点での保管に比べて災害時のデータ消失リスクを低減できる場合があります。一方で、大容量の動画や図面データを頻繁に扱う業務では、回線帯域や通信遅延、利用環境によっては操作性や転送速度に影響が生じることがあります。また、利用人数、保存容量、転送量、付加機能によっては継続的な運用コストが増加する場合があります。
日常の利便性と非常時の備えを両立する方法として、ローカルで利用しつつデータを遠隔地にも保管する構成が有効な場合があります。

双方の弱点を補い合うハイブリッド型ファイルサーバー
「Repli(レプリ)」
それらの課題を解決するのがオフィスでの快適な操作性と、クラウドによる確実なデータ保護を両立させるソリューション、ハイブリッド型ファイルサーバー「Repli(レプリ)」です。
普段の業務では、オフィスに設置した Repli 本体へローカルネットワーク経由でアクセスする構成により、インターネット回線の影響を受けにくく、大容量データを扱う業務でも運用しやすい場合があります。また、製品仕様に応じて保存データをクラウド側にバックアップできる構成であれば、ローカル利用と遠隔保管を組み合わせた運用が可能になります。
遠隔地バックアップによるデータ保護
Repli本体に保存されたデータは、設定されたスケジュールに従いクラウド領域へ移行されます。設定内容に応じてオフィス外の保管先にデータを複製できるため、オフィス被災時のデータ消失リスクの低減が期待できます。
本体が被災しても業務を継続できる「ダイレクトアクセス」
地震によりオフィスへの立ち入りが制限された場合や、機器が物理的に破損した場合でも、サービスの提供条件や認証設定の範囲内で、インターネット接続可能な環境からクラウド上のバックアップデータへアクセスできます。
シンプルな運用管理を目指した構成
「3-2-1ルール」の体制を導入しても、運用が複雑であれば現場に定着しません。Repliは複雑なネットワーク設定を必要とせず、簡潔なステップで導入可能です。容量確認や機器のステータス管理を専用のWeb画面で行える設計であり、運用負荷の軽減が期待できます。
まずは、身近なデータの備えから
「3-2-1ルール」のような強固な体制を自社でゼロから構築・運用するのは、機器の選定やバックアップ設定、日々の監視など、想像以上の負担を伴います。しかし、災害の危険が差し迫る中、対策を先送りにするわけにはいきません。
大がかりなルールの整備には時間がかかる場合でも、情報資産保護の強化は、ストレージ構成やバックアップ運用の見直しから段階的に着手できます。その現実的で確実な第一歩となるのが、導入と運用の負荷を抑えつつ国が推奨する安全基準を満たせる、ハイブリッド型ファイルサーバー「Repli」による備えです。
株式会社アイセルでは、組織の規模やデータ容量に合わせた最適なハイブリッド型ファイルサーバー「Repli」のプランをご提案しています。初期の設定から導入後の保守までを網羅した詳細な製品仕様や、具体的な導入の流れについては、以下のアイセル製品ページをご確認ください。


